物性測定・評価・試験センターの測定事例紹介
物性測定・評価・試験センターは、依頼書単位で年間約300件のご依頼を頂戴しています。「低コスト」「高精度」「迅速対応」のニーズにお応えするのはもちろん、物性測定以外にもあらゆるプラスチック製造業務を手がける当センターならではの体制で、様々なご要望に柔軟にお応えしています。
当センターの基本業務は、プラスチックの持つ機械的性質を数値化する一般物性測定・評価・試験です。
試験内容としては、規格試験片による「引張り試験」「曲げ試験」「シャルピー衝撃試験」「熱試験」「比重試験」「燃焼試験」などに対応。その他、「ペレットによるメルト試験」「平板による面衝撃試験」「プレートによるロックウェル硬度試験」「カールフィッシャー法による水分測定試験」なども行っています。なお、試験法は「ASTM法」「ISO法」のどちらも行っており、ULやJISなどの規格にも対応可能です。
物性試験項目
シャルピー衝撃値 | 荷重たわみ温度、熱変形温度 |
アイゾット衝撃値 | ピカット軟化点 |
落鍾衝撃試験 | 燃焼試験 |
メルトボリュームレート | 試験片 |
メルトフローレート | ロックウェル硬度 |
引張強度、引張伸び率 | 色差 |
曲げ強度、曲げ弾性率 | 分散評価 |
比重 | 水分測定 |
新製品の開発にあたってのサポートや、クレームなどトラブル解決のための物性調査を行っています。
「原料ペレットを着色した製品の物性変化を見たい」
「成形品の流動性がおかしい」
「成形品の強度が足りない」
「新しく試作ペレットを造粒したけど、物性数値が分からないので測定してほしい」
「難燃グレードを造粒したが、UL規格をクリアしているか燃焼試験してほしい」
ご依頼内容
冷蔵庫で冷やす冷菓の樹脂容器がコンビニの陳列棚から落ちたときに割れてしまい、冷菓会社からクレームを受けた。面衝撃試験で調べてほしい。
当センターの対応
PP透明樹脂の強度が低いため、弾力のあるPP樹脂を混合比率して強度を上げたいところでしたが、透明感がなくなるので調整が難しいのが課題でした。そこで、当センターではPP系透明度を上げる添加剤を使って開発研究中の添加剤を添加することをご提案するとともに、面衝撃の数値クリアを狙うアドバイスを差し上げました。
物性測定・評価・試験センターが、単に物性試験を行って数値を出すだけの会社と違うのは、トラブル解決のための総合的なサポートができる「プラスチック総合会社」であること。ここにこそ、当センターの存在価値があります。プラスチックの特性を知り尽くした当センターだからできる物性測定に、ぜひご期待ください。